【毎日新聞(滋賀版)】「近江ユニキャリア販売株式会社」を紹介する記事が掲載されました
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近江ユニキャリア販売株式会社
2023/9/26 毎日新聞(滋賀版)
2022年に改正女性活躍推進法が施行され、女性の労働環境は大きな変革期を迎えています。しかし、世界経済フォーラムにおける日本のジェンダーギャップ指数は146か国中125位にとどまり、国内の女性社長比率は8.2%で依然として1桁台、低水準を打破することはできていません。そんな状況下、フォークリフトやホイールローダなどを扱う近江ユニキャリア販売株式会社の社長が女性と聞き、訪ねてみました。
1970年、現会長の木村隆司氏は「『感謝の心』で考動を」を理念に創業し、76年に滋賀ティー・シー・エムフォークリフト株式会社を設立。大手企業の産業車両、建設・農林業機械の特約店として業務を広げ、現在の総合物流販売企業となりました。県内5拠点、地域に密着した頼れるパートナーです。何よりの強みは、長年の豊富な蓄積を生かした「マルチベンダー」。ユーザーのニーズに応じてさまざまなメーカーの製品やサービスを組み合わせて提供することができ、販売からメンテナンス、レンタルまで幅広く一貫したサポート体制を備えています。
二代目の児島多鶴子社長は10年前、父である木村氏を手伝うためにアパレル企業から転職。女性社会から男性社会へ、軟らかいものから硬いものを扱う業界へというギャップに、当初はかなり戸惑ったそうです。しかし女性の視点で、古い組織風土や職人気質に新たな風を入れ始めました。
まずは、基幹システムの構築。属人化していた営業情報を「見える化」し、受発注業務や経理業務の効率化、一元管理を進めています。変化の激しい業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が必須であることを、持ち前のコミュニケーション力と実行力で社内に浸透させました。
さらに注力するのは、人材の育成。前職の経験も生かし、目標管理シートに「人としての正直さ、誠実さ」という心構えや「提案力と人間力で現場を支える」というミッションを掲げるなど、社員の意識を高めています。細やかな心配り、知恵と工夫が光ります。
全社一丸の地道な努力が実り、2018年に経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定。高い中間評価も受けました。22年、23年は「健康経営優良法人」にも認定され、働きやすい職場環境が実現しています。節目ごとにペアでハワイ・アメリカ本土・ヨーロッパを巡ることができる永年勤続表彰制度は、社員を大切にするユニークな取り組みの一つです。また、近江商人の三方良しに「作り手よし、地球よし、未来よし」を加えた「六方よし」を掲げ、省エネ製品を推進、郷土の緑化に貢献し林野庁長官賞や県シャクナゲ賞を受賞するなど、環境先進県の企業としての配慮も欠かしません。
「多様な物流ニーズが求められる時代、総合的なビジネスソリューションを提案し、お客様の課題解決に役立つ企業にしたい」と語る児島社長。自らが潤滑剤となり、風通しがよく上昇志向の強い企業に変える経営スタイルで、社員が活躍できる環境をつくり、しなやかに近江ユニキャリア販売を導いています。
企業概要
近江ユニキャリア販売株式会社
(近江八幡市上田町84-7)
https://www.omi-uc.co.jp/産業用車両、建機・物流機器、物流システム、環境システムの販売・レンタル、中古車販売。
お問い合わせ先
(公財)滋賀県産業支援プラザ
情報企画課
- TEL
- 077-511-1411